ステータープレート、クラッチ、ドライブローラーを組み付ける

組み付け編です

ドレイブローラーを元どおり付けます クラッチはこのナットと 外側のナットに挟まれてこていされています ナットの内側の薄いワッシャーは綺麗に掃除しておきましょう ここが汚れていたり錆びていたりするとクラッチのドラムがスムースに動きません このナットは「ごく軽く」或いは工具を使わずに指で締めるだけでいいです ここを締めすぎるとクラッチが切れなくなります

クラッチを付けます このナットはきつく締めてください ここが緩むとクラッチがつながりません 路上でこの事態が起こると非常に悲しいです 私は締めすぎると外すときに苦労するので 緩み止め剤を使って ほどほどに締めていますが 滅多に外すところではないのできつく締めていいです 締め付け規定値は3.5kgf.mです

ベアリングをグリスアップして ステーター・プレートに付けます

ここは圧入されておらず軽く入ります

ここで Arrache stator ステーター外し 出番です!

付属の短い方のパイプを付けます このパイプの長さの分プレートを押すと ベアリングが適正な位置に留まるようになっています

工具のシャフトを エンジンのシャフトにねじ込みます

ここを しっかり最後までねじ込みます そうでないと ベアリングが適正な位置に留まりません

そして ハンドルの様なもの 外すときコイルを引っ張ったアームを時計回りに回してプレートとベアリングを押していきます

止まるところまで締めたら ボルトを元どおり付けて 取り付け完了です

概念図ではこうなります 

赤い矢印で示した様に シャフトを引っ張りながら ステーター・プレートと一緒にベアリングを圧入します ステーター外しを使わずにベアリングを押し込むと シャフトを押してしまい クランク側のベアリングがずれたり シャフトそのものが変形する恐れがあります シャフトとクランクロッドが正確な位置に直角に付いていないと 大きな抵抗になります「外す編」で書いた様に 新しいエンジンはクランク側のベアリングは圧入されており交換は難しいです 古いベアリングが外れるエンジンでは クランク側のベアリングを付けるのに このステーター外しが必要なので どちらにしろ クラッチ、ドレイブローラーを整備するには ステーター抜きは必要です

ヴェロ・ソレックス整備手帳

"Carnet d'entretien de Vélo Solex" フランスの前輪駆動モペッド(文字通りの原動機付自転車・フランス語でMobylette)ソレックスの整備方法について紹介します 全ての記事は随時加筆・修正しています 質問・記事のリクエスト受付中 hakumele64@gmail.com