オイルべとべと問題

エンジン周りが オイルでべとべとになっているのはときは その周辺から混合気や排気が漏れています ガスケット類が劣化しているときはわかりやすいです

「ガスケット全交換」参照


この排気口のあたりが べとべとになるのは 止むを得ません 高品質のオイルを2%混合で使ってください 

「オイル考」参照


排気管のジョイントは「サイレンサーのジョイント」参照


問題はここです

このスプリン辺りが べとべとで 砂ぼこりとオイルが どろどろになっていることがあります


これはクランクケースから 混合気が漏れているのですが 原因はベアリングのシールの劣化です


このベアリングは一般的な6203ですが 交換するには すべて分解して 内側から油圧プレスで押して外すしかありません(60年代の車両は はめ合いが弱いので 叩いて外す人もいますが 壊す可能性が高いので 自信がある人以外はやめたほうがいいです)

これは ハンガリーS3800から外したものですが シールが見た所それほど劣化しているようには見えませんが 水をさしてみると みるみる下に落ちていきます このようにクランクケースからドライブローラーに混合気が漏れると タイヤが巻き上げた埃と混じってべとべとになります

このベアリングには ITALY と書いてあるだけでメーカーはわかりませんが ベアリングは日本製かスウェーデンの"SKF"が無難です

混合気がベアリングを潤滑するように 片面シールのベアリングが基本ですが 現在のベアリングは寿命が長いので両面シールでもいいです ここには両論あって正解はないです 私は混合気漏れ防止を優先し 両面シールのベアリングを使っています

Brianによると ここは外すことを想定して作られておらず クランクケース・ベアリング・シャフトはアッセンブリーで交換していたそうです 想像するに 今の値段だと15,000円もしなかったと思われるので 手間を考えれば妥当とも言えます

パーツリストに ZM11833 と記載されています

ヴェロ・ソレックス整備手帳

"Carnet d'entretien de Vélo Solex" フランスの前輪駆動モペッド(文字通りの原動機付自転車・フランス語でMobylette)ソレックスの整備方法について紹介します 全ての記事は随時加筆・修正しています 質問・記事のリクエスト受付中 hakumele64@gmail.com